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結節性痒疹(けっせつせいようしん)

結節性痒疹は、強いかゆみによって皮膚を繰り返し掻くことで生じる、硬く盛り上がったしこり(結節)が特徴の皮膚疾患です。

腕や脚を中心に強いかゆみを伴う結節が多発し、長期間にわたり症状が続くことがあります。

かゆみが原因で睡眠障害や生活の質(QOL)の低下を招くことも少なくありません。

  • 強いかゆみが続いている
  • 腕や脚に硬いしこりができている
  • 掻くと一時的に楽になるが、すぐにかゆくなる
  • 市販薬や保湿剤で改善しない
  • 夜になるとかゆみが強くなる
  • 掻き壊して出血してしまう
  • 同じ場所を何度も掻いてしまう

このような症状がある場合は、結節性痒疹の可能性があります。

結節性痒疹は、慢性的なかゆみと掻破(そうは:掻くこと)が繰り返されることで発症します。

背景として以下のような疾患が関与することがあります。

アトピー性皮膚炎

関連が強い疾患です。

慢性的なかゆみを伴う疾患

  • 皮膚掻痒症
  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 糖尿病
  • 高齢者の乾燥肌

診察で診断できることが多いですが、必要に応じて

  • 血液検査
  • アレルギー検査
  • 皮膚生検(組織検査)

を行い、かゆみの原因となる病気が隠れていないか確認します。

✅ステロイド外用薬

治療の基本となります。

病変の状態に応じて適切な強さの外用薬を使用します。

✅保湿治療

乾燥はかゆみを悪化させるため、保湿剤によるスキンケアを継続します。

✅内服薬

症状に応じて

  • 抗ヒスタミン薬
  • 抗アレルギー薬
  • 漢方薬

などを使用します。

✅生物学的製剤

重症例では注射による治療を行います。

ミチーガ(ネモリズマブ)

かゆみを引き起こすIL-31という物質の働きを抑える治療薬です。

結節性痒疹に保険適用があり、強いかゆみや難治性病変に高い効果が期待できます。

デュピクセント(デュピルマブ)

デュピクセントは、かゆみや炎症に関与するIL-4およびIL-13という物質の働きを抑える生物学的製剤です。

結節性痒疹に対して保険適用があり、外用薬や内服薬で十分な効果が得られない中等症から重症の患者さんに使用されます。

✅光線療法(NB-UVB)

NB-UVBは紫外線を利用して、かゆみや炎症を抑える治療法です。

結節性痒疹そのものは保険適用ではありませんが、アトピー性皮膚炎を合併している場合には、保険診療で治療を行うことがあります。

外用薬だけで改善が不十分な方や、広範囲に症状がある方で検討します。

爪を短くする

無意識の掻き壊しを減らします。

保湿を続ける

乾燥を防ぐことでかゆみの悪化を防ぎます。

かゆい部分を冷やす

保冷剤や冷たいタオルが有効な場合があります。

睡眠とストレス管理

睡眠不足やストレスはかゆみを悪化させることがあります。

結節性痒疹は、「掻かないようにする」だけでは改善が難しい病気です。

当院では、

  • ステロイド外用療法
  • 保湿治療
  • 内服治療
  • 光線療法(アトピー性皮膚炎合併例)
  • ミチーガ
  • デュピクセント

などを組み合わせ、一人ひとりの症状に応じた治療を行っています。

「何年も治らないしこりがある」
「かゆくて眠れない」
「繰り返し掻いてしまう」

そのような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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