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白斑(尋常性白斑)

白斑は、皮膚の色を作る細胞(メラノサイト)の働きが弱まったり失われることで、境界のはっきりした白い斑点が生じる病気です。顔、手、体幹や四肢にみられ、見た目の変化から生活の質(QOL)や心理的な影響が大きくなることもあります。
専門医による評価と、病型・範囲・年齢に合わせた適切な治療が大切です。

皮膚の炎症を抑え、色素の再生を促す目的でステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を使用します。
また、ビタミンD₃外用薬が有効なこともあり、症状や部位に応じて併用します。

当院では、紫外線の中でも有効波長のみを照射するナローバンドUVBおよびエキシマライトを導入しています。
これらは、メラノサイトの再活性化を促し、白斑部の色素再生をうながす治療です。

以前は16歳以上が対象とされていましたが、2025年版ガイドラインでは10歳以上からとされており、当院でも10歳以上のお子さまから照射を行っています。年齢や皮膚の状態を見ながら、慎重に照射量を調整しています。

  • 通院の目安:週1〜2回
  • 治療時間:1回数分程度(痛みはありません)
  • 副作用:軽い赤みや乾燥が出ることがありますが、多くは一過性です。

広範囲で進行の速い場合や、長期間安定している限局例などでは、全身療法や手術療法(移植など)を検討することがあります。
その際は、総合病院や専門施設と連携し、必要に応じて紹介を行います。
地域の医療機関と協力しながら、より専門的な治療にもスムーズにつなげられる体制を整えています。

Q. 子どもでも治療できますか?
A. はい。 当院ではガイドラインに基づき、10歳以上のお子さまにも光線療法を行っています。
皮膚の状態を見ながら、安全に配慮して照射量を調整します。

Q. 外用薬はどれくらいで効きますか?
A. 部位や病期により差があります。顔などは比較的早く再色素化がみられることがあります。外用治療単独よりも、光線療法との併用で効果が高まるケースが多いです。

まずはご相談ください

白斑は見た目だけでなく、心理的な負担を感じる方も少なくありません。
必要に応じて総合病院との連携も行い、地域全体で安心して治療を続けられる環境づくりを心がけています。
気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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