トラネキサム酸は、主に肝斑(かんぱん)の治療に使用される内服薬です。もともとは止血薬として開発されましたが、シミの原因となるメラニン生成を抑える作用があることがわかり、しみ治療にも活用されています。
トラネキサム酸の作用
- メラニン生成の抑制
肝斑の発生メカニズムにおいて、メラニンの生成を促進する「プラスミン」という物質の働きを抑えることで、メラニンの過剰生成を抑制します。 - 炎症の抑制
肌の微細な炎症がしみを悪化させることがありますが、トラネキサム酸は炎症を抑える効果もあります。
適応症状
- 肝斑
- 炎症後色素沈着
- その他、しみの種類に応じた補助療法として使用します
治療の進め方
- 服用方法: 通常、1日2~3回、食後に服用します。
- 治療期間: 効果を実感するまでに数カ月かかることがあります。
注意点と副作用
- トラネキサム酸は比較的安全性の高い薬剤ですが、血栓症のリスクがあるため、既往歴や体質に応じて注意が必要です。長期間服用する場合は、定期的に医師の診察を受けることをお勧めします。また稀に胃腸の不快感やアレルギー反応が見られることがあります。
当院での治療
当院では、患者様の症状や体質に合わせて、トラネキサム酸内服を含む総合的な治療プランを提供しています。肝斑をはじめとするしみでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。