パッチテストは、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、金属アレルギーなどの原因を特定するための検査方法です。皮膚にアレルゲンと考えられる物質を貼り付け、アレルギー反応の有無を確認します。
金属アレルギーの検査
金属アレルギーは、直接触れた部分の発疹だけでなく、歯科金属や食品中の微量金属が原因で、汗疱状湿疹、掌蹠膿疱症、貨幣状湿疹、痒疹などを引き起こすことがあります。このような場合、アレルギーの原因となる金属を特定し除去することで、症状の改善が期待できます。
当院で検査可能な金属は以下の15種類です:
アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、銀、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅
パッチテストパネル
さらに、当院では日本人に多い22種類のアレルゲンを一度に調べられる「パッチテストパネル」を使用しています。原因不明の湿疹や手荒れの方でも、思いがけないアレルゲンが判明する場合があります。
検査方法
- アレルゲンを含むパッチテストシートを腕や背中に貼付します。
- 48時間後(2日後)にシートを剥がし、皮膚の状態を確認します。
- 72時間後(3日後)、可能であれば1週間後にも再診し、最終判定を行います。
パッチテストは、アレルギーの原因を特定し、症状を改善するための重要な検査です。気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。