とびひ(伝染性膿痂疹)について
とびひは、主に乳幼児や小児に多く見られる皮膚感染症です。正式には「伝染性膿痂疹」と呼ばれ、細菌(主に黄色ブドウ球菌や溶連菌)が皮膚に感染することで発症します。その名前の通り、症状が放置されると周囲の皮膚や他の人に「飛び火」のように広がるため、早めの対応が重要です。とびひは、身体のどこでも発生する可能性がありますが、特に汗をかきやすく、摩擦を受けやすい部位にできやすい傾向があります。
主な症状
- かゆみを伴う小さな水疱
- 水疱が破れた後にできる黄色っぽいかさぶた
- 症状が広がることで起こる痛みや不快感
感染経路
- 接触感染:患部を触った手を介して他の部位や他人に広がる
- タオルや衣類の共用による間接感染
診断と治療
とびひは適切な治療を行えば数日~1週間程度で改善します。
- 抗生物質の使用:飲み薬や塗り薬で細菌を抑えます。
- 患部の清潔:患部をやさしく洗浄し、感染拡大を防ぎます。
- かゆみ対策:必要に応じてかゆみを抑える薬を使用します。
予防策
- 手洗いの徹底
- 爪を短く切り、清潔に保つ
- タオルや衣類の共用を避ける
- 小さな傷や虫刺されは放置せず早めに対処する
とびひは、放置すると重症化したり、周囲の人へ感染させてしまう可能性があるため、早期の治療が大切です。 もし、とびひが疑われる場合は、早めに皮膚科を受診し、医師の指示に従って治療を行うようにしましょう。